photo by gettyimages
# 新型コロナウイルス # 大統領選

明らかに「奇行」ばかり…トランプが「大統領職」に異常に執着する理由

「特権」を失いたくない一心で選挙戦へ

「異常な執念」を燃やしている

新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領が、陰性のお墨付きのないままわずか3日で退院したばかりか、早くも選挙運動を再開した。

今年3月に感染したジョンソン英首相が隔離生活を経て職務に復帰するまで1カ月かけた例や、ブラジルのボルソナロ大統領が7月に陽性となり、テレワークで職務を継続しつつも回復までほぼ2週間を費やしたケースと比べても、トランプ氏がみせた職務復帰への執念は異常としか言いようがない

photo by gettyimages
 

日米のメディアによると、11月3日の大統領選挙が目前に迫る中で、対立候補のバイデン元副大統領にリードされ、その差が広がりつつあることがトランプ氏を職務復帰に駆り立てているという。感染症に負けない、強い大統領像を演出することで選挙の劣勢を巻き返そうとしていると解釈しているのだ。

しかし、あの執念の源泉は本当にそれだけなのだろうか。もっと別に絶対に再選を果たさなければならない事情をトランプ氏が抱えている可能性はないだろうか。

疑問の答えを探るため、まずはトランプ氏の新型コロナウイルス感染の経緯をおさえておきたい。

感染したと疑われるのは、トランプ大統領が9月26日にホワイトハウスの庭に180人を集めて開いたセレモニーだ。連邦最高裁判所の判事でリベラル派だったギンズバーグ氏が急逝したことを受けて、トランプ大統領が保守派のバレット判事を急きょ後任に指名したことに伴う。

セレモニー会場が屋外だったこともあり、大半の出席者がマスクをしておらず、クラスター(感染者集団)が発生した可能性が指摘されてきた。