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サムスン、LGが業績好調…なのに世界の投資家が「韓国株」を買わない深いワケ

基礎研究力に不安がある
真壁 昭夫 プロフィール

その上にコロナショックが発生し、世界的に空気清浄機や衣類の除菌への需要が高まり、LG電子は業績拡大を実現した。

わが国でもLG電子のパソコンを取り扱う店舗が増え、価格帯の高い空気清浄機も陳列されている。

白物家電がわが国企業の“お家芸”と言うべき分野だったことを考えると、LG電子のブランド戦略や機敏な変化への対応力にわが国企業が見習うことは多い。

 

韓国企業が抱える基礎研究への懸念

サムスン電子とLG電子の速報決算の内容は、アナリストなどの予想を上回った。本来、両社の株価は上昇しておかしくはなかった。

しかし、10月8日、両社の株価は前日から下落して引けた。

その要因の一つとして、韓国財閥企業の基礎研究力への懸念がある。

その一つとして、同日、バッテリー発火問題が相次いだ現代自動車のEV(“コナ・エレクトリック”)のリコールが発表されたことは軽視できない。

現代自動車のEVはLGグループ傘下、LG化学のバッテリーセルを採用した。

その発火問題は、LG電子にも無視できない影響を持つ。

LGグループは、ITや家電分野で中国企業に追い上げられた。

白物家電分野でも中国企業の追い上げはし烈だ。

LGはグループ全体で信頼感の高いバッテリー技術を世界に示し、家電、自動車、さらにはITデバイス分野での需要取り込みたい。

バッテリー技術はLG財閥内のシナジー発現に欠かせない要素だ。