# 韓国

サムスン、LGが業績好調…なのに世界の投資家が「韓国株」を買わない深いワケ

基礎研究力に不安がある
真壁 昭夫 プロフィール

コロナショックを成長につなげる韓国の財閥企業

7~9月期の速報ベースの決算内容を見ると、サムスン電子もLG電子も、コロナショックなどの想定外の展開にうまく対応することができた。

まず、サムスン電子は、世界的に感染が拡大し外出する人が減る中で、ネット上でのマーケティングと販売体制を強化してスマートフォンの需要を取り込むことができたようだ。それが業績拡大を支えた。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

それに加えて、IT先端分野を中心とする米中対立の影響もある。

アップルとファーウェイはサプライチェーンの再構築に必死であり、スマホの販売戦略の強化に十分な経営資源を割くことが難しい。

米国の制裁強化によって世界のスマートフォン市場におけるファーウェイのシェア拡大ペースは鈍化している。

その結果、サムスン電子にスマートフォン需要がにじみ出た。

ある意味、サムスン電子は“棚ぼた”式に利得を手にした。

LG電子の場合、これまで取り組んだ白物家電のブランド戦略が業績拡大を支えた。

同社は中国企業の低価格商品との差別化を目指して、欧米の老舗百貨店等を通した高価格帯冷蔵庫などの販路拡大に取り組んだ。

また、同社はグループ内(LG財閥)の資源を用いて製品の耐用年数の向上なども実現した。

欧米の消費者はそうしたLGの取り組みを評価し、徐々に高価格帯の白物家電販売が増えた。