ヒラリーの悪夢、再び…? 米国「女性大統領候補」を待ち受ける「イバラの道」

討論会を見てわかったこと
橋爪 大三郎 プロフィール

11月3日の選挙への影響は

今回の副大統領候補ディベートは、11月3日の選挙のゆくえにどう影響するか。

トランプは感染のあと、支持率をなお下げた。バイデンに10ポイント程度、差をつけられている。ふつうなら民主党圧勝だが、まだ予断を許さない。バイデン陣営には熱気がなく、しぶしぶ支持している有権者が多い。コアな支持層を固めているトランプをあなどれない。

今回のディベートは、バイデン有利の流れを、なお確かにしたろう。ペンスはトランプのマイナスを取り返そうとよくやったが、逆転するには決め手を欠いた。

ハリス候補は、2024年の女性大統領誕生に向けて、一歩近づいたのか。たしかに一歩は近づいた。選挙戦終盤の注目の討論会で、有権者にまずまずの印象を残したからだ。だが、この先はまだ長い。そして厳しい。

 

つぎの一歩は、大統領選でトランプを破ること。ここで負けては、話にならない。

そのつぎの一歩は、副大統領として、しっかり仕事をし、有権者によい印象と信頼感を与えること。4年間は長丁場だ。よく勉強し、経験を積み、失敗しても取り返す技量と精神力が必要になる。