2020.10.17
# コンビニ

売上2倍!「ペヤングソースやきそば」が自主回収騒動からV字回復できたワケ

「災い転じて福となす」を現実化
長浜 淳之介 プロフィール

2014年、売場からペヤングが消えた…

ブランクを乗り越えただけでなく、異物混入事件を奇貨として、カップやきそば市場で、存在感を示したのである。まさに、「ペヤングロス」に寂寥感を抱いていた愛好者の購買意欲に火を付け、「災い転じて福となす」を、現実化したのである。

異物混入事件の発端は、「ペヤング」購入者がTwitterに投稿した、ゴキブリが麺に混入した写真であった。

事態を重く見た同社では、対象となる4万6,000個をはじめ、流通していた商品の自主回収を決定。わずか10日ほどで店頭のカップ麺売場の棚から、「ペヤング」商品が撤収された。

群馬県伊勢崎市にある2つの工場の稼働を停止。品質管理の見直しを進めると共に原因究明に全力を尽くした。

群馬県伊勢崎市にある本社工場(筆者撮影)
 

結局、原因は特定されなかったが、再発防止のために国際基準の食品安全システムの構築を進め、一般財団法人日本品質保証機構、FSSC22000を、2つの工場共に、本社工場が16年7月、赤堀工場が17年9月、それぞれ取得した。

製造ラインの異物混入防止策として、麺を揚げて冷却後、スパイス投入後、かやく(具材)とソース投入後と3回のセンサーカメラによる監視を徹底。金属探知機、X線探知機、重量チェッカーでもチェック。さらに、30分に1度の抜き打ちチェックにより、賞味期限、日付をチェックして完全な製品であるのかを確認している。

このような品質管理に対する真摯な姿勢が、V字回復とさらなる成長につながった。

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