売上2倍!「ペヤングソースやきそば」が自主回収騒動からV字回復できたワケ

「災い転じて福となす」を現実化

発売45周年を迎えた「ペヤング ソースやきそば」を製造販売する、「まるか食品」(本社・群馬県伊勢崎市)が、コロナ禍においても元気だ。

「ペヤング」シリーズを主力に、年間1億食を販売するという同社だが、近年は積極的に新商品を投入。今年に入ってからも既に15 品目の新商品を発売して、カップやきそば市場を賑わせている。カップやきそばで、これほどまでに新商品開発に熱心な競合他社は存在せず、唯一無二の企業である。

9月21日には、おやつ感覚で味わえる甘酸っぱい「アップルパイテイスト」を新発売。SNS上で賛否両論が巻き起こっている。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大による「巣ごもり消費」で、スーパーマーケットやコンビニで、カップ麺や即席麺の売上が2桁を越える大幅増。「ペヤング」も、その恩恵を受けて販売好調だ。保存食の強みを見せつけている。

「ペヤング」ブランドが、長らく愛される理由を探ってみたい。

ロングセラーとなっている、ペヤングソースやきそば

異物混入からの大逆転

まるか食品は2014年12月の異物混入事件を受けて、約半年間の工場休業に踏み切ったことを覚えている方も多いだろう。ところが一転して、15年6月に工場が再開してからは、一気にV字回復した。実に鮮やかな復活劇だった。

東洋経済オンラインの「『ペヤング事件』とは、いったい何だったのか」(15年5月24日付)によれば、当時の同社の売上高は約80億円、純利益が売上高の10%以上を占める超優良企業だった。

 

一方で、日本食糧新聞(19年7月5日付)の記事によれば、同社の19年3月期の売上高は153億円(前年比10.6%増)となっており、成熟市場のカップ麺では異例の成長を遂げている。

まるか食品はこの5年間に、年商をほぼ倍増させた。