防衛省が“地元ガン無視”で強行する基地計画に「市長反対」その必読内容

「馬毛島問題」の深層

「馬毛島問題」の行方

防衛省が計画する鹿児島県西之表市の馬毛島への米空母艦載機の離発着訓練(FCLP)の移転計画に対し、同市の八板俊輔市長は「移転によって失うものの方が大きい。計画には同意できない」と述べ、反対の立場を表明した。防衛省に対して直接、反対の考えを伝えることにしている。

防衛省はすでに「馬毛島の過半の土地を取得した」としており、近く、馬毛島の港湾施設の整備に向けて海上ボーリング調査を開始する。

鹿児島県へのボーリング調査の申請には西之表市の意見書が必要だが、八板市長が反対の意思を明確にしたことにより、馬毛島へのFCLP移転計画は、立ち上がりから難航する見通しとなった。

馬毛島は種子島から西に約10キロ。種子島には西之表市、中種子町、南種子町の3自治体があり、移転反対を表明したのは西之表市が初めて。

馬毛島と種子島の位置=防衛省の説明資料より
 

防衛省は馬毛島の過半を所有する地権者との交渉を経て、2019年11月29日、売買契約を交わした。今年8月7日、当時の山本朋広防衛副大臣が鹿児島県庁と西之表市を訪れ、自衛隊と米軍が共同使用する「馬毛島における施設整備」との文書を示し、理解を求めた。

これに対し、八板市長は訓練や施設に関する42問の質問状を防衛省に送り、9月30日、岸信夫防衛相名で回答があった。八板氏の反対表明は7日の記者会見で示され、同時に「馬毛島問題への所見」が公表された。