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「悪ガキ・ビフ」vs「居眠りジョー」、テレビ討論の意外な判定

米国民の「本音」は強い大統領か

「隠れトランプ派」の勢力増大

安倍政権時代、首相支持を公言すると、安倍晋三氏を目の敵にするオールドメディアや5月22日の記事「安倍首相を叩く『アベノセイダーズ』が、民主主義を捨て全体主義に走る理由」で述べた人々の強烈な圧力を受けた。

オールドメディアのバッシング報道や、騒音をまき散らして公共の道路を練り歩くアベノセイダ―ズばかりが目立って、「いったいどこに安倍首相支持派がいるのか?」と思ったほどである。

しかしながら、第2次安倍政権は体調不良で安倍氏が退任するまで7年8カ月の長期にわたって継続し、その後も安倍政権の官房長官であり「後継者」とされる菅義偉氏が見事バトンを引き継いでいる。

もちろん、日本では米国の大統領選挙のような「首相選挙」は行われない(総裁選挙は行われる)が、議員が普通選挙で選ばれる民主主義国家であるから、国民の支持なしに政権は維持できない。江戸時代の隠れキリシタンならぬ「隠れ安倍派」の国民が表向き以上に存在しているということである。

11月に迫った米国大統領選挙の行方を読み解く上でも、「隠れトランプ派」の存在は重要だ。親の仇以上にトランプ氏を憎んでいるオールドメディアと「トランプのセイダ―ズ」から発信される情報を、これまたトランプ嫌いの日本のオールドメディアの「偏向フィルタ―」を通じて報道されているのだということには十分注意しなければならない。

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オールドメディア系の世論調査は、ほぼすべてバイデン氏有利と伝えている。この踏査の信憑性については、9月8日の記事「なんとトランプが再選する…のか? テレビ討論で狙われるバイデンの足元」で述べた。

また、イギリス紙エクスプレスと民主主義研究所との共同調査では、トランプ大統領がバイデン氏に対して、現在ごくわずかながらリードしていると伝えられている。なお、この調査は、「投票に行きそうな人」を対象としているため、実際の投票行動に近い結果になると考えられる。

さらに驚くのは、「トランプ支持者の77%は、友達や家族にそのことを認めることはしない」との結果だ。家族や友人にまで隠すとは、米国でのトランプ支持派に対するバッシングは、江戸幕府のキリシタン弾圧以上なのかもしれない。

実際、8月29日、オレゴン州ポートランドで39歳のトランプ支持とみられる男性が、極左グループ・アンティファの信奉者と見られる48歳の男性に撃ち殺される事件が起こっている(容疑者は捜査当局に射殺された)。

 

民主主義国家であるはずの米国で「言論の自由」が脅威にさらされているのだが、そのことに危機感を感じるサイレントマジョリティーが大統領選挙の行方を左右すると考える。