カレーが引き寄せた?
角川春樹監督との有意義な時間

ーー料理で引き寄せられたのは、主演の松本さんだけにあらず。監督を務めた角川春樹さんもそのひとり。

「角川監督が、私がカレー好きということを聞いて『今まで自分はあまりカレーを食べに行こうとはしないから、レパートリーにカレー屋さんはないけど』とおっしゃりながら調べてくださって、一緒にカレーを食べに行きました。本場に近いインドカレーで、『いっぱい食べなさい』と数種類のカレーやサイドメニューを注文してくださり、お腹いっぱいに。試写会を観終わった後に行ったのですが、撮影後にゆっくりお話ができたのはこのときが実は初めてで。好きなものを囲みながらお話する機会をくださって、すごく幸せな時間でした

撮影/生田祐介

ーー「食は人の天なり。」。これは劇中に登場する一言である。食は天の如く重要であるという意味で、『徒然草』に書かれている言葉。奈緒さんにとっては「カレーは、人の天なり。」といったところだろうか。ちなみに、この続きは「よく味はひを調へ知れる人、大きなる徳とすべし。」と綴られている。美味しい料理を作る人は大きな徳を持っているという意味だそうだ。

「人が食べる料理に思いを込めて作る尊さを改めて再確認できる作品になっています。映像がとても美しく目で見ても楽しめますし、食欲をそそられるお料理もたくさん登場します。監督が美味しそうに撮ることにすごくこだわっていらっしゃいましたし、実際に茶碗蒸しはとろとろで、すごく美味しかったです(笑)。ぜひ劇場で“五感”でお楽しみください」。

Ⓒ2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会

映画『みをつくし料理帖
時代は享和二年の大坂。暮らし向きは違えども8歳の澪と野江は、まるで姉妹のように仲の良い幼なじみだった。「何があってもずっと一緒や」。しかしそんな二人が暮らす大坂を大洪水が襲い、澪と野江は生き別れてしまう。それから10年後。大洪水で両親を亡くした澪は引き取られ、江戸の神田にある蕎麦処「つる家」で女料理人に。野江は吉原にある遊郭に買い受けられ、幻の花魁・あさひ太夫と名乗っていた。澪が苦心して生み出した料理が、別々の人生を歩む2人を再び引き寄せていく。10月16日(金)全国公開

製作・監督/角川春樹
脚本/江良 至、松井香奈、角川春樹 
原作/高田 郁
出演/松本穂香、奈緒
若村麻由美、浅野温子、窪塚洋介、小関裕太、藤井 隆
野村宏伸、衛藤美彩、渡辺典子、村上 淳
薬師丸ひろ子/ 石坂浩二(特別出演)/中村獅童
https://www.miotsukushi-movie.jp/
配給:東映 Ⓒ2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会

※高田郁の「高」ははしご高

撮影/生田祐介 ヘア&メイク/竹下あゆみ スタイリスト/岡本純子

衣裳クレジット:ワンピース ¥49,000/プレインピープル(プレインピープル青山 TEL03-6419-0978)