2020.10.10
# 北朝鮮

北朝鮮が「ド派手な軍事パレード」で新型ICBMをお披露目する理由

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伊藤 孝司 プロフィール

パレード前後にも見どころが

メディアが伝えることはほとんどなかったが、北朝鮮の軍事パレードはパレードそのものだけでなくその前後にも見どころがある。今は行なわれていないが、2008年9月9日には本番前に兵士たちが金日成広場を埋め尽くして行進の練習をしていた。

行進の練習をする労農赤衛隊(2008年9月9日撮影、ビデオから)

200人前後の部隊ごとに、10メートルほどの間で掛け声を上げながら練習する。前にいる部隊までの区間を行進すると、整然とした隊列をドッと崩してダラダラと元の位置へ戻って行くのだ。疲れた表情をしている兵士もいる。勇ましい行進をする兵士たちの人間らしさが垣間見えただけでなく、「ガチョウ足行進」が大変な体力を必要とすることがよく分かった。

パレード終了後に移動する学生たち(2018年9月9日撮影)

そして軍事パレードが終わると、パレードの後方で旗やポンポンを振っていたたくさんの市民や学生が歩いて移動。歩道はそうした人で溢れる。そして、たくさんの兵士たちを乗せたトラックや大型兵器が部隊へ戻って行くのを、待ち構えていた市民たちが沿道から手を振り声援を送る。この移動自体が、市民に対するショーになっているのだ。

 

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