10月10日 目の愛護デー

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

今日、10月10日は目の愛護デーとなっています。1931年に定められた「視力保存デー」を起源とする、なかなか歴史のある記念日です。10という数字を時計回りに90度回転させると、瞳と眉毛のように見えることから定められた……ともされています。

戦前の日本では衛生状態の悪さもあって、「風眼」や「トラコーマ」といった眼の病気が流行っていたため失明者が多かったのです。戦後になって衛生状態は大幅に改善したものの、現在ではパソコンやスマホの画面の見過ぎによって、眼精疲労を招きやすいという新たな問題が生まれています。

現在の日本人の失明の原因としては、視神経が傷んで視界が欠けてしまう「緑内障」が20%以上を占めています。痛みがないまま進行するうえ、欠けた片方の視界をもう片方の眼が自動的に補ってしまうため、発症に気づきにくいのです。

自分ではなかなか気づかない眼の異常を発見するためにも、眼科の定期検診は重要です。しかし、世界の18歳以上の人々を対象とした最近の調査で、日本人の約半分が眼科検診を2年以上受けていないことや、「自分の視力の低下を食い止められる」と思っている人が日本人全体の19%に過ぎないことがわかりました。

一度傷ついた視神経は元に戻りません。皆さんも、今年は眼科の検診を受け、自分の眼について知識を深めてみませんか。

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