陸上自衛隊の朝霞駐屯地(東京都練馬区)で、20代の女性隊員32人が新型コロナウイルスに感染したことが判明した。
防衛大臣による「宴会は厳に慎む」との通達を破り、アルコールを伴うバーベキューパーティーに参加した女性隊員44人のうち、実に7割にあたる32人が感染した。
感染した女性隊員らは7月7日から9月29日まで行われた下士官を養成する教育課程に参加した。北海道から沖縄まで全国の駐屯地から約190人が集められ、朝霞駐屯地の宿舎(4、5人部屋)に寝泊まりして野外訓練や座学を受けた。
問題のバーベキューパーティーは、教育課程が行われている最中、休暇にあたる9月26日の土曜日に行われた。4つに分かれたクラスのひとつに所属していた44人が貸し切りバスに乗り込み、日帰りで埼玉県内のバーベキュー場へ向かった。
貸し切りバスは、定員55人。定員と参加者数からみて十分な間隔を空けていたとは考えられず、窓を開ける、マスクを着用するといった基本的なコロナ対策がとられていたかも疑わしい。
バーベキュー場でも間隔を取らず、調理器具を使い回していたとの情報がある。肉や野菜のほかに、ビールなどのアルコール類も振る舞われた。