「土佐兄弟の青春チャンネル」より

「一瞬だけ死んだと思う瞬間」に共感? TikTok5億回再生「新型芸人」の正体

「土佐兄弟」とは何者なのか

TikTokで人気の芸人「土佐兄弟」とは?

「前歯が4本折れた」「芸人になろう」――。

TikTokで5億回再生を突破し、いま勢いに乗る芸人「土佐兄弟」。兄・卓也(33)は、大阪の保険会社で営業をしていた8年前の秋、同僚とのバーベキューの席ではしゃぎすぎた結果、4本の前歯を犠牲にした。

「2ヵ月ほどの在宅ワーク期間中、お笑いの動画を観たりラジオを聴いたりしていました。口はめちゃくちゃ痛いのに、お笑いの力でそれを忘れるくらいになって……。自分も誰かを笑わせて元気にさせることができたらいいなと思うようになり、芸人の道に進むことにしました」(卓也)

弟の有輝(26)は「どんどんこの説明上手くなってるよね (笑)」とツッコむ。そんな兄が芸人なると思い立ち、ワタナベコメディスクールに合格。その後、急に不安になってきた兄は弟を誘う。有輝は大学進学も決まった高校3年生だったが、もともとお笑いに興味があったこともあり誘いに乗った。

卓也の事故が狂わせた人生の歯車は、兄弟をやりたいことへと突き動かし、芸人としての道を歩ませるに至った。コロナ禍の今、芸歴7年目の土佐兄弟が台頭している。

兄の卓也(右)と弟の有輝(左)

9月末からは文化放送の生ワイドラジオ番組『CultureZ』で月曜火曜のパーソナリティを担当。10月から放送開始したBSテレ東『青春しか勝たん!』にレギュラー出演、昨日からテレビ朝日で冠番組『あるある土佐カンパニー』が始まった。さらに今夜放送の『アメトーーク!』「兄弟でコンビ組んでる芸人」にも出演する。

TikTokやインスタグラムの「学校あるある」で若年層から人気に火がついた土佐兄弟。その存在は、2020年秋からの「怒涛のメディアラッシュ」で幅広い年代に知れ渡ることだろう。土佐兄弟とは何者なのか。なぜ人気なのか。二人の言葉から、その正体を捉えてみたい。

(取材・文:佐藤慶一、写真:林直幸)

 

2019年7月22日――。

TikTokに1本の動画が投稿された。タイトルは「高校生の時に味わう一瞬だけ死んだと思う瞬間」。教室の自席のイスを前後にギッタンバッコンさせ、後ろに倒れてしまいそうな一瞬を切り取った。

「マジで言うなよ、絶対言うじゃんお前、マジで言うなよ、ほんとふざけんなお前、マジっ……」。そんなセリフを言いながら高校生に扮するのは弟の有輝だ。この動画は、現在までに200万超の再生回数を記録し、土佐兄弟の代表作と言える。

@tosakyodaiotot_yuki103

##高校生モノマネ##高校生シリーズ##土佐兄弟有輝##高校生の時に味わう一瞬死んだと思う瞬間##まじ死んだと思う##青春を思い出して##世界がゆっくり進む瞬間

♬ オリジナル楽曲 - 土佐兄弟 有輝 official

これが大きなバズを起こした。それどころか、わずか1年数ヵ月で5億回再生という驚異的な数字にたどり着くための重要な契機となった。なぜこんなことができたのだろうか。