10代のころから三浦春馬さんのことを見続けてきた漫画家で小説家の折原みとさん。SNSでも大きな話題を呼んだ『おカネの切れ目が恋のはじまり』最終回をどのように見たのだろうか。最終回放送当日に公開した記事に続き、率直な思いをつづってもらった(最終回の内容を多く含みますので、未視聴の方はご注意ください)。

終わってしまった…

終わった……。終わってしまった。

『おカネの切れ目が恋のはじまり』が、ついに10月6日、最終回を迎えた。 

3話のラストでのキスと、恋の予感。
ここからあと5話かけて描かれるはずだった物語を、1話でどう完結させるのか。
ドキドキしながら見守った最終回だった。
そして最後まで見届けたときに、心にあふれたものは……。
『カネ恋』最終回の感想を書かせていただきます。

Photo by Getty Images

「あの突然のキス」から…

最終回は、あの突然のキスの翌朝から始まる。
された方もした方も、お互いに戸惑って悶々とするふたり。
玲子が朝食をとるころ、すでに慶太は、ふらりと出かけてしまった後だった。

4話の春馬くんのリアルな出演シーンは、冒頭のみ。
そのあとは、回想シーンと他の登場人物たちの語りで慶太の存在を感じさせながら、最後の物語が展開していくことになる。
「こう来たか!」と、まずその構成にうならされた。

準主役の不在という状況で、5話分の内容を1話におさめるための、脚本家さんの苦心の跡が見て取れる。
脚本家の大島里美さんは、2019年のヒット作『凪のお暇』や、2005年の名作ドラマ『1リットルの涙』を手掛けられた方だ。
実力のある脚本家さんの「苦心」と「努力」と「覚悟」のおかげで、このドラマは無事に完結することができたのだろう。

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ひょんなことから、行方知れずだった父親の居場所を知った玲子は、父親に会うための旅に出る。
旅のお供は、慶太のペット(?)だったロボットの「猿彦」。
慶太は出ていったまま帰ってこないが、この猿彦に、慶太の心が乗り移っているかのようだ。
玲子を心配して会いに来た営業部のガッキー(北村匠海)も加わって、ふたりと一匹のショートトリップ。
15年ぶりに父親と再会するエピソードの中で、玲子が倹約家の「清貧女子」になった理由が明らかになる。