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別居中の浮気夫が住宅ローン3000万を滞納…強制退去になった主婦の「誤算」

そうならないために、どうすべきか

3000万円のローン残債

都内に住むYさんは現在52歳で専業主婦。大学生の娘と二人で暮らしている。夫とはもう6年間ほど別居している。原因は夫の浮気。これまで夫から離婚調停を申し立てられたが、絶対に離婚に応じない姿勢を貫いている。

夫婦関係が破綻していることは理解しているが、Yさんは専業主婦であるため、離婚したら収入がなくなってしまうこと、また住み慣れた自宅マンションから引越しをすることがどうしても嫌だった。

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マンションは築18年で夫とYさんの共有名義になっていた。持分は、夫が10分の9、Yさんが購入時に頭金を入れた関係で10分の1。住宅ローンは全て夫名義で残債は3000万円だった。

夫からは、調停で決められた「婚姻費用」(Yさんや子供の生活費など)が月額16万円、Yさんに支払われ、それとは別に住宅ローン返済費用、そしてマンション管理費を夫がはらっている状況だった。Yさんは夫側の弁護士からはマンションの売却に応じるよう何度も言われていたが、断固として応じなかった。マンションの名義はYさんが10分の1持っているので勝手に売られる心配もなかった。

Yさんは絶対に離婚に応じないと決めていたが、夫は婚姻費用の支払いと住宅ローンの返済が厳しくなってきたらしく、「住宅ローンを滞納せざるを得ないので、このまま売却に応じないのであれば、競売による売却をする」という内容の通知が来た。住宅ローンを滞納するとブラックリストに登録されることを知っていたYさんは、プライドが高い夫はブラックリストに登録されることは避けるだろうと思っていた。

その後、自宅に銀行からの督促状が届き始める。本当に夫は住宅ローンの滞納をしていることを知り、怒り心頭だったが、これも売却に応じさせるためにやっていることだろうと様子をみた。