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# 災害

台風14号、「溺死」「窒息死」から逃れるために今すぐやるべきこと

巨大水害はもはや減る可能性はない

なぜ頻繁に水害が起きるようになったのか?

平成最悪の豪雨被害となった平成30年7月豪雨(西日本豪雨)、令和元年に東日本を襲った台風。そして本年九州を中心に広範囲に被害が広がった令和2年7月豪雨。日本列島における豪雨被害の頻度が増しているのは誰しもが感じていることだろう。

これは地球の温暖化、日本の亜熱帯化が進むことにより、それが日本列島周辺の海水の表面温度が上昇させ、大気中の水蒸気量が増えていることに起因しているのは間違いない。

それに加えて、日本の南海上にある暖かく湿った大気の塊が、日本列島付近で大陸からの冷たい大気に触れ、雨を降らせるという地勢的な要因がこの頻発する豪雨を生み出している。

2015年の鬼怒川決壊後の街の様子/筆者提供

数十年前までは梅雨前線、秋雨前線などが発生したとしても、それほど大きな被害を生むような降雨量になることは稀だったが、近年よく耳にする「線状降水帯」と呼ばれる現象が発生すると、時間100mmを越えるような豪雨をもたらす積乱雲が連続して発生する。

これらは河川の氾濫、斜面の崩壊などの土砂災害を起こす要因となり、結果的に多くの人的被害を生み出すことになる。

また台風や低気圧はいずれも、海水温の高さや大気中の湿度によってそのエネルギーが供給されるため、近年の日本近海の海水温の上昇により勢力が衰えずに近づいてくる傾向にある。

これまで台風は、関東エリアには勢力を落として近づく傾向にあったのが、昨年、一昨年に列島に近づいた台風は、いずれも最大規模の勢力のまま上陸を果たしている。

この日本列島の気象傾向は今後も解消される可能性はない。もはやこれは異常気象ではなく、日本の「気候変動」として、常態として毎年のように続くことが考えられる。自治体も市民もこれを受け入れ、対処する他はないのではないだろうか。