テレビが報じない「GoToキャンペーン」の異常なウラ側

安い宿や無名観光地はガラガラ
週刊現代 プロフィール

鳴り物入りで始まったGoToトラベルだが、急ごしらえのため、制度に多くの抜け穴ができている。そこを狙い、数々の「不正」が横行している。

9月末までは、東京都民はGoToを使用することができなかった。しかし、水面下では多くの都内在住者が網をすり抜けていたという。

「宿泊予約をする代表者を東京都民以外の人間にして、都民が一緒にGoToを使っていたというケースがありました。ほとんどの宿泊施設では身分証を確認されるのは代表者だけだったので、この手法が可能だったのです」(全国紙国交省担当記者)

 

GoToトラベルはビジネス利用も対象となる。そこを悪用する輩も出てきている。中堅旅行代理店社員が話す。

「GoToトラベルでは、宿泊費全体の35%分が割り引きされ、15%分が地域共通クーポンで支給されます。しかし、実際に宿泊した際に、宿泊施設から客に渡される領収書はあくまで『35%割引』のものなのです」

つまり一泊2万円の宿に泊まった場合、客は「1万3000円」の領収書を渡される。しかし、同時に3000円分の地域共通クーポンも受け取っているのである。

「出張で利用し、会社に領収書を提出すれば実費が会社から戻ってくる人であれば、黙っていれば3000円の地域共通クーポンをまるまる受け取ることができてしまうのです」(前出・中堅旅行代理店社員)

地域共通クーポンは一泊で最大6000円だが、GoToに利用回数の制限はない。仮に10回、20回と繰り返せば、馬鹿にならない金額になる。