角界の「緊急事態宣言」
「9月13日から始まった秋場所では、深刻な事態が起きています。初日から67人もの力士が休場しているのです。
こんな状態が続けば、角界の存続にかかわる。11月の九州場所以降、大相撲はどうなるのか。角界はいま、岐路に立たされています」(相撲ライターの西尾克洋氏)
9月10日に玉ノ井部屋でクラスターが発生、24人もの新型コロナ感染者を出した相撲界。だが現在、さらなる危機に晒されている。
初日から白鵬、鶴竜の両横綱が休場を表明。「二枚看板」に続くように幕下、三段目など次代を担う若手力士たちが休場を決め、その人数はここ10年で最多に及んでいる。

そもそも、相撲界の新型コロナとの相性は最悪。
裸の男が激しくぶつかり合い、若い衆は大部屋で集団生活を送るのが掟の世界において、力士たちは常に「3密」に身を置いている。それだけ、危険と隣り合わせなのだ。