大人気「エコ投信」、じつは「大損」しかねない「ヤバい罠」があった…!

テーマ型投信にダマされるな
岩城 みずほ プロフィール

「回転売買」の悲惨な現実

少し前の資料ですが、金融庁の金融モニタリングレポートの概要 (2014年7月4日)によると、投資信託の販売姿勢のあり方について、顧客の投信の平均保有期間が短期化する中、銀行の投信販売額、収益が拡大しているということが示されています。つまり、回転売買によって利益が上がっているということですね。

報告書には、2003年3月末から10年間、2年毎に、その時々に最も人気のあった投資信託に乗り換える売買を行った場合の収益状況の試算の結果が示されています。運用リターンはトータル12.8%あったものの、トータルの販売手数料11.4%、税金4.3%を引くと、結果は−2.9%と悲しいものです。

テーマ型の投資信託とは、特定のテーマにあった企業や業種を投資対象とするものです。これまでも、「エコ」「地球温暖化防止」「グリーン・ニューディール」「スマートグリッド」「インパクト投資」などなどをテーマにしたファンドが次々に登場していたように記憶しています。

営業マンにすすめられるがままに… photo/iStock
 

移りゆくテーマには「乗り換え」のセールスがつきものだと、個人的には思っています。このように、回転売買では資産は育たないのです。

しかし、これも過去の話。近年は、積立商品の増加で、投資信託の平均保有期間は伸びる傾向にあり、回転売買は当時よりは減っているのではないかと期待しています。そうであって欲しいです。