財産を失いかねない… photo/iStock

大人気「エコ投信」、じつは「大損」しかねない「ヤバい罠」があった…!

テーマ型投信にダマされるな

人気「テーマ型投信」に退職金をつぎこんで…

コロナ禍でESG(環境・社会・企業統治)関連やハイテク株などのテーマ型のファンドがブームになっているようです。ESGとは環境や社会に優しい持続可能性を目指すという大事な行動様式なのに、こうしたブームを見るにつけ金融機関で繰り返されてきた「テーマ型販売」の手法にうまく利用されている気もします。

先日、「大人気でいまが買い時だ」という売れ筋ファンドを手に入れたという男性(63歳)に、筆者は、大層自慢されました。その方は、長期分散投資をベストプラクティスとしている筆者に、「つみたてNISAなんかで地味にやってたってだめだよ」と言うのです。投資は時流を読み、素早く乗るのがポイントだそうです。おそらく、証券会社のセールスパーソンに言われたままをお話くださったのでしょう。

年金基金など機関投資家にとって、ESG重視は当たり前の投資スタイルになりつつあるいま、男性がいう「時流にすばやく乗る」というのは正しいのでしょうか。

株式市場で「時流に乗る」のは簡単ではないのだが… photo/gettyimages
 

いままでESG投資が個人投資家には普及してこなかったという面はあるのかもしれませんが、男性の買ったファンドはブームになったからこそ設定された「まさに買ったいま」がピークなのでは?……と、心配性な私は考えてしまうのです。

冒頭で述べたように「ESGがテーマ型販売のテーマとして使われている」ことは、持続可能性を求めるその趣旨に矛盾し、腹立たしさも感じます。男性をはじめ、多くの方々が、回転売買のワナに嵌まってしまわないことを願うばかりです。