いま超人気「BiSH」の沼に、59歳のおじさんが激ハマリして涙を流すまで

そのステージに圧倒された

最初は聞き流していたが…

「山田さん、今度BiSHにハマった理由を書いてもらえませんか?」

9月23日午後、電話の向こうで現代ビジネスの編集者、M氏はこう切り出した。普段は政治記事の打ち合わせをしているのに突然どうした? 1961年10月生まれの筆者は、間もなく59歳。来年は“赤いちゃんちゃんこ”の還暦だ。そんなオヤジが、若かりし日を懐かしむように70年代歌謡曲を聴くわけではなく、演歌を唸るわけでもない。今どきのグループにハマっていると聞き、興味を持ったようだ。

 

そういえば今年8月、義妹と姪っ子(24歳)が我が家に遊びに来た。その時、妻が「この人、今年BiSHが好きになっちゃったの」と笑って教えると、義妹と姪っ子は「え~!」と驚き、恐々と私の顔を覗き込んだ。とうとうジジイのおたくが身内に現れたのか、といった軽蔑の眼差しのようでもあった。

ある国会議員秘書で、ファン歴3年余のA氏(50歳)は「“清掃員”(BiSHファンの呼称)は、山田さんのような年齢の方は滅多に見ない(笑)。30代が一番多いかな。それから、女性ファンが多いのも特徴ですね」と語る。やはり、私はファンのなかでもちょっと浮いているのかもしれない…。

でも、そんなことは関係ない。私は本当に、心の底からBiSHという6人の女性によるユニットに魅了されているからだ。彼女たちの存在を初めて知ったのは約3年前。大型音楽フェスを観に行った妻が「おもしろいグループがいたよ」と教えてくれたのだ。

その頃私は、今の音楽シーンにのめり込んでいた。打首獄門同好会、サカナクション、KANA-BOON、米津玄師、四星球、UNISON SQUARE GARDEN、ゲスの極み乙女。など多種多様なアーティストを聴き漁っていた。BiSHについては「最近のアイドルでしょ」と、アイドルに興味のない私は、妻の言葉を軽く聞き流していた(が、後述の通り、BiSHはアイドルではない)。