友達の存在があって、
演じる意味を見出したこともある

――本作では、包丁一本で料理の道で身を立てる澪の成長する姿と同時に、生き別れてしまった幼なじみ・野江(奈緒)との再開と絆が描かれた物語でもある。

「野江を演じた奈緒さんとは、撮影が終わってから滞在先のホテルの部屋にお邪魔して、いろんな話ができるほど仲良くなれました。実は、少し前まで同じ職業の人とは友達になりきれない部分も正直あったんです。ですが、奈緒さんとはお芝居の話はほとんどしなくて、プライベートな話ばかり。友達と呼べる人とはお芝居で繋がってしまうと、やっぱりライバル心だったりが芽生えてしまって、そんな感情を抱いてしまう自分もイヤなので

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映画の現場では、奈緒さんと小関裕太さんは年齢が近いこともあって、撮影の合間に一緒に過ごすことが多かったです。小関さんがキャンプ好きですごくおすすめされたので、キャンプ熱が高まっています。奈緒さんとも、一緒にキャンプに行ったら……という話をしているんです。私が『奈緒さんが好きなカレーを作るね』っていうと、奈緒さんは『じゃあ、私は松本さんが好きな焼き芋を焼くね』って(笑)。そんなくだらない話をできることがすごく幸せです。

撮影/生田祐介

地元の友達とは、映画の舞台挨拶で大阪に帰ったときに友達が会いに来てくれることが多いです。舞台挨拶の会場で友達を見つけたら、こっそり手を振ってみたり。過去の作品の中には『このコに見てもらいたい』と思って撮影に臨んだ経験もありました。それは脚本の中に、以前友達が口にしていたなという同じようなセリフに出会ったことがあったので。それを私が演じる意味や、そんな巡り合わせに出会う度に友達の存在の大切さを感じています」