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# ゲーム

正直ハイパーウルトラ面倒くさい…「ゲームデバッガー」の辛すぎる日常

「VRデバックマンガ」の試し読みつき

現役ゲームエンジニアに聞いてみた

ゲームには、切っても切れ離せない要素として「バグ」が存在する。

プログラムの誤りによって、制作者が意図していなかった挙動や表示がされる現象のことを指し、ゲーム開発者にはこの「バグ」を潰していく「デバッグ」という作業が欠かせない。

近年、ゲーム業界の盛り上がりからか、デバッグにまつわるエピソードや仕事の募集などをネットでよく見かけるようになったが、実際にどんな作業が行われているのかを知らない人も多いだろう。かくいう筆者もその一人だ。

たとえば、今年5月よりコミックDAYSで連載がスタートしたマンガで『この世界は不完全すぎる』という作品がある。

『この世界は不完全すぎる』

作品自体は一見すると王道の異世界ファンタジー作品に見えるのだが、この作品がユニークなのは、異世界モノであると同時に、ゲームの不具合を調査して報告・修正する「デバッグ」をテーマにしていること。

つまり、「知らない世界に転生して冒険を繰り広げる」のではなく、「VRゲーム内に広がるファンタジー世界のほころびを細かくチェックして、報告・修正する=ファンタジー世界の全体像を調査する」という、まったく新しいタイプの異世界転生モノになっているのだ。

そのため、作品内では、バグがないか確認するために何度も壁に体当たりする様子が描かれたり、バグならではの困難や悲劇が生まれたり……と、通常のファンタジー作品では体験できない、ユニークなコマが次々に飛び出してくる。また、主人公たちの冒険を追うことで、ゲーム制作の大変さや、ひとつのゲームが世に出るまでの苦労や熱量が浮かび上がってくる。

では、実際にVRコンテンツやゲーム作品を制作している人々は、どんな日々を送り、どんなふうに仕事に向き合っているのだろう? 

今回、ゲームエンジン「Unity」のエキスパートで、講談社VRラボでVRコンテンツの制作を担当する3人のエンジニア、オマールさん、マテオさん、ホルヘさんに話を聞いた。