「脂質をたっぷりと摂る」という従来のダイエットの概念を覆す方法で32kgの減量に成功した、『運動ゼロ・空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット』の著者である金森重樹さん。彼がTwitterで発信するメソッドは「#金森式」と呼ばれ、ツイッターのフォロワーも12万人超えです。なぜ脂質を摂っても痩せられるのか、その仕組みや実践する際のポイントについて教えてもらいました。

僕はほんの数年前まで、いわゆる“太ったおじさん”そのものでした。170cmもないのに、体重は90kgを越えていたのでかなりの肥満ぶりです。でもそんな僕に転機が訪れます。ある1本の論文に出会ったのです。スイスにあるベルン大学に籍を置くBaumgartner氏が発表したもので、歯ブラシやデンタルフロスがなかった旧石器時代の食事に現代人が切り替えると口腔内環境はどうなるか? という臨床データをまとめたものです。

ありていにいえば、「4週間、歯を磨かない代わりに、旧石器時代食だけで暮らす。肉と魚、ナッツ類を食べ、逆に小麦を中心とした穀物、イモ類、乳製品は摂らない」というものです。この実験の結果、4週間も歯を磨かなかったにもかかわらず、歯茎からの出血は減少し、歯周ポケットが浅くなるなど、高級環境が改善されたことがわかったとその論文には書かれていました。

興味をもって実践してみると、口腔内環境が改善したのはもちろん、90kgあった体重が、たった2か月で58kgまで激減したのです。

写真左はふるさと納税で届く全国の名産品に夢中になっていたときの90kgの金森さん。右は減量後/本人提供

この体験から旧石器時代食にますます興味を引かれた僕は、さまざまな書籍や論文を読み漁り、「ダイエットの常識」が実はとんでもない非常識であるこを知りました。「バランスのよい食事」は必要ないし、「カロリー制限」に心血を注ぐ必要もない。一番驚いたのは、「ダイエットによくない=太る原因」というイメージがあった「脂質」が、実はダイエットを成功に導く重要なファクターであるということでした。

旧石器時代食は言い換えれば、「断糖高脂質食」。これ自体は以前から海外で注目されているメソッドです。なので、「#金森式」だなんて自分の名前を冠にされることには少し抵抗がありますが、そのやり方にさまざまな既存の理論を組み合わせ、より効果的なアプローチを模索したのが僕が提唱する方法になります。これから具体的に説明していきたいと思います。