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藤川球児の「重い球」「ノビのある直球」の正体がついに分かった…!

根性論でもオカルトでもない

ノビは「スピン」で解説できる

コロナ禍にあっても人気にかげりは見えないプロ野球。しかしこれだけ多くのファンを獲得しているにもかかわらず、長年放置されてきた謎があった。

「重い球」
「ノビのある直球」

といった表現だ。

ボールの重さは変わらないはずだが、オカルトかと言えばそうでもなく、150キロのストレートを投げても打ちこまれる投手もいれば、2020年で引退する藤川球児選手(阪神タイガース)のように、150キロのストレートで打者をキリキリ舞いさせてきた好投手もいる。

NHKの番組『球辞苑』にも登場する神事努氏が話す。

「その違いは、ボールの回転にありました。“ノビのある直球”は、ボールに綺麗なバックスピンがかかっていたんです」

ピッチャーが投げた球が図の左側に向け進んでいる。ボールに重なっているピンクの矢印が「バックスピン」

図を見てほしい。バックスピンによって、ボールの上の空気の流れがボールの下の流れよりも速くなると、気圧差が生まれてボールに上向きの力(揚力)が働く。実は飛行機も翼の形状を調整して翼の上側の空気の流れは速く、下は遅くすることで気圧差をつくり揚力によって飛んでいる。実は似た仕組みだったのだ。