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選挙ポスターの顔写真はどこまで"盛って"いい? 意外と知らない選挙のルール

嫌いな候補者の「落選運動」はアリ?
新政権が発足して約2ヵ月、永田町では2021年冒頭にも総選挙があるのではないかと噂になっている。そんな中、立候補者向けの本格的な選挙マニュアル『こんなときどうする?選挙運動150問150答』が刊行された。その中から、立候補の予定がない人も楽しめる「意外な選挙のルール」をQ&A形式でご紹介する。
 

選挙ポスターはどこまで加工していい?

Q.1 「選挙ポスターはどこまで修正できますか?」

私は衆議院(小選挙区選出)で当選を重ねてきました。ところが近年、他党が若さを売りにした対抗馬をぶつけてきており、選挙のたびに苦労しています。そこで、次回は候補者ポスターを一新して、私のシワ・シミ・顔色を大幅に修正しようと思います。いっそのこと、20年前の顔写真を使ってしまおうとも検討しているのですが、問題はありませんか。

A.1 「公職選挙法上、顔写真の修正に制限はありません」

公職選挙法上、ポスターの内容に制限はありません。候補者の顔写真をどの程度加工できるかについても制限がありません。しかし、果たしてそれが有権者にとって望ましいのか否かを検討する必要があります。2020年7月現在、本人の顔写真を加工した場合が虚偽事項の公表罪にあたるとした裁判例は見受けられません。

【解説】

選挙期間中、公営ポスター掲示場には無数の候補者ポスターが掲示されます。候補者ポスターは、多くの有権者にとって、候補者の氏名・顔・経歴等を知るための情報源となります。しかし、候補者ポスターの中には候補者本人の顔とまるで別人のような顔写真が載っているケースも散見されます。

候補者ポスターは、掲示可能な枚数、場所、大きさに定めがあります。表面には必ず掲示責任者と印刷者の氏名(法人の場合は、法人の名称)及び住所を記載する必要があります(公選法144条)。