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# 自己啓発

最強の雑草に学べーーチャンスをつかむのに大事な「2つのこと」

「シードバンク」で逆境に備えよ
オオバコ、カタバミ、スズメノテッポウ……。踏まれやすい道端や、いつ草刈りされるかわからない空き地など、過酷な場所をあえて選んで生きる「雑草」。植物学者、稲垣栄洋氏の『「雑草」という戦略』は、そんな雑草の生き方、生存戦略からビジネスパーソンが学ぶべきことを紹介する、今までにない切り口のビジネス書だ。今回は、仕事や人生における「チャンスのつかみ方」について学ぶ。

幸運の神は前髪しかない

雑草は踏まれたり草刈りされても、根っこさえ残っていればいい。

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それでは、草取りはどうだろう。根っこごと抜かれたらどうすればいいのだろうか。

踏まれたり、刈られたりするのと違って、草取りされれば、雑草本体が抜き去られてしまう。根っこごと抜かれたら、どうしようもないのではないだろうか。

どうすれば、草取りされることを成功につなげることができるだろうか。

根っこごと引き抜かれてしまった雑草は、もはや為す術はない。もし、引き抜いた雑草をそのまま土の上に放置してくれれば、根っこを生やして、再生することもできる。しかし、放置されず取り除かれれば、その雑草は、枯れゆくのみである。

ところが、驚くことに草取りされるような場所で強さを発揮する雑草もいる。

きれいに草取りをしたと思って満足していたら、しばらくすると、また一斉に雑草が生えてきたという経験はないだろうか。

じつは、このような雑草は、草取りをされることによって、増えていく。人間にとっては、残念なことに、草取りをすればするほど、草取りに強い雑草が増えていくのだ。

それでは、草取りに強い雑草は、どのようにして「草取り」という逆境をプラスに変えているのだろう。

 

草取りに強い雑草に求められる能力は、「チャンスを逃さないこと」である。

「幸運の神は前髪しかない」と言われる。そして、その神の後頭部ははげている。そのため、幸運の神が走ってきたときには、前髪をつかまなければならず、過ぎ去ったら捕らえることはできないというのである。