2020.10.13
# 教育

4歳から「インターナショナルスクール」に通った日本人の残念すぎる末路

高校生なのに「小学生レベル」の学力…
宮本 さおり プロフィール

残念すぎるダブルリミテッド

大学入試センターで帰国子女における言語能力について調査したところ、「何カ国もの言葉を話すことができる!」と保護者が話していた子どもでも、実際それぞれの言語能力を測ってみると、残念なことに在籍学年の学習には到達できる言語能力ではなかったケースも存在する。

なかには、高校生なのにどの言語も小学生レベルの日常会話程度の言語能力しかないという子もいたと言う。

「こうした状態を“ダブルリミテッド”と言いますが、一つの言語を母語として定着させておかなければ、どっちつかずの状態になってしまうことは往々にしてあります。

ひと昔前ですと、帰国子女枠で日本の大学に進学する生徒さんも多かったと思いますが、現在、海外の学校で英語を教育用語として学習してきた場合は、日本の大学よりも英語圏の大学へ進学するケースも増えてきています」

習い事として週に1〜2時間、英語の環境で過ごすのとは違い、インターナショナル園の場合は1日のほとんどを英語の環境で過ごすことになる。

photo by iStock
 

そこで大事になるのは親のスタンスだ。

「親御さんが、その後の学校教育をどこで過ごさせたいかです。初等教育でも英語を教育用語として使う学校に進みたいのならば、英語漬けの毎日で問題はありません。ただ、日本の公立など、日本語を教育用語として使う学校への入学を希望する場合は家庭で日本語の補強をしてあげる必要があるでしょう」

具体的には家庭での読み聞かせや会話を日本語で行い、日本語に触れる機会を増やすことだ。子供の送り迎えもなく、生きた英語が身につくというメリットは共働きにはありがたいことなのだが、早期の英語教育の場合、こうしたリスクが伴うことを親は理解する必要がありそうだ。

SPONSORED