天皇・皇后時代の上皇・上皇后両陛下(2015年12月9日撮影)/photo by gettyimages

美智子さま、86歳のお誕生日…上皇陛下と穏やかに過ごす「いま」

ご退位後の静かな暮らしの中で

ご転居先の「仙洞仮御所」での日々

令和2年(2020年)10月20日、上皇后陛下美智子さまは、86歳のお誕生日をお迎えになります。

ご退位後2回目のお誕生日ですが、おそらく今年は静かにこの日をお過ごしになるのだと拝察します。今年の3月末に高輪の仙洞仮御所へお引き移りになられた上皇さまと美智子さまは、このたびの世界規模の災禍にあたり、社会を支え続ける立場にある人たちへ心を寄せ続けておられるそうです。

上皇さまは週に一度、皇居内の生物学研究所にいらっしゃりますが、美智子さまは宮内庁病院へのご検診以外、ほとんど外出なさることはありません。 

乳がんの後遺症なのでしょうか、手指が動かしにくくなっておられるとのことで、おそらく長く続けこられたピアノの演奏にも支障をきたしておられるのでしょう…最近は、時折、ゆっくりしたテンポの日本の曲を練習されているそうです。

天皇・皇后時代の上皇・上皇后両陛下(2015年12月9日撮影)/photo by gettyimages
 

私は、日本テレビの皇室特番のプロデューサーとして、1993年より美智子さまの取材を始め、早いもので、四半世紀が経過しました。

昨年4月30日の夕刻、私は日本テレビ報道局のニュースのスタジオで、コメンテーターとして“退位礼正殿の儀”を見守っていました。私自身、2009年の春までは、番組のプロデュ−サーとして制作現場におりましたので、10年ぶりの懐かしいスタジオでした。

宮殿松の間で行われた儀式での「……即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。明日から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。」という陛下のお言葉をスタジオで見守っていた全員が、感慨深く受けとめました。

“news every.”のキャスター、藤井貴彦アナの的確な采配により、スタジオは和やかな雰囲気に包まれました。それというのも、天皇・皇后両陛下共にお元気なうちでの御譲位だったからだと思います。