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「デキる人」が実践する、たった1分で「三日坊主」とサヨナラできる技法

キーワードは「習慣化」と「外部の力」
博覧強記の読書家、読書猿。古今東西の名著で蓄えた膨大な知識を生かし、これまで『アイデア大全』『問題解決大全』などのヒット作を世に出してきた。そんな彼の新刊『独学大全』は、これまで自力で学んできた彼の考え方のエッセンスが詰まっている。独学にとどまらず、日常生活やビジネスなど様々な場面で応用可能なライフハックを、『独学大全』から紹介する。
「最強の時間管理術」を伝授した、前回の記事はこちら
 

古典に学ぶ、「三日坊主」撃退法

古代ギリシアの叙事詩『オデュッセイア』の主人公・オデュッセウスは、智将として有名だ。魔女キルケーが住む伝説の島「アイアイエー」から仲間とともに祖国へ帰還しようとした彼の前に、大きな難問が立ちふさがる。

道中の海路には上半身が女性、下半身が魚(一説には鳥ともされる)である「セイレーン」という怪物が住み着いているが、その歌には不思議な力があった。彼女の歌を聞いた者は心を奪われ、死ぬまでその元に留まってしまうのだ。しかし知恵者であると同時に好奇心も旺盛なオデュッセウスは、セイレーンの歌を聴いてみたくてたまらない。はたして、どうすれば良いのだろうか…。

『オデュッセイア』に登場するセイレーンのイラスト[Photo by gettyimages]

普通に生活していても、なかなかオデュッセウスのような状況に遭遇することはない。しかし「セイレーン」を「三日坊主」という別の魔物に置き換えてみると、経験がある人も多いのではないだろうか。

誰しも何かを始めて、三日坊主で終わってしまった過去があるだろう。新しいことは実践するだけで体力や知力を消費するし、慣れるまで時間もかかる。「うまくいかない」「やっぱり無理なんだ」「もっと他にやるべきことが……」という内なる声に引き寄せられ、せっかく始めたことを辞めてしまう。セイレーンの歌を聴きたくてたまらないオデュッセウスと同じである。