【データで解析】半沢直樹のメガヒットを支えた「あるメカニズム」の正体

名シーンとともに振り返る

大記録までの軌跡

9月27日に放送された『半沢直樹』の最終回が世帯視聴率32.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大記録をたたき出した。7年前の前作最終回42.2%には及ばないものの、30%超えを記録したのはなんと7年ぶり。令和ドラマ1位の記録を大きく塗り替えた。

勝因は、卓越した原作、奇想天外な役者の演技、息つく暇を与えない演出など、挙げればきりがない。ヒットの要因は盛りだくさんに見えるが、実は製作陣が全体設計に緻密な計算を張り巡らせていたのだ。このメカニズムは間違いなく、今後のドラマ制作に爪痕を残すだろう。

その『半沢直樹』大ヒットのメカニズムをデータから迫ってみた。

 

同ドラマ終盤の視聴率は、7話以降24.7%→25.6%→24.5%と来て、最終回で32.7%と7ポイント以上押し上げた。

ただし、世帯視聴率だけ眺めていても、最終回の視聴率が急上昇した要因は見えてこない。そこで東芝「TimeOn Analytics」の視聴データで、各話のライブと録画再生を含めた視聴パターンで分析してみると、どのドラマにも通じるある法則が見えてきた。

実は、最終回の32.7%はライブ視聴の記録。9話の1.3倍となったが、急伸したのは「新規」と「復帰」視聴者。最終回の総合視聴は途中経過の数字だが、これと比べても「新規」が大きくなっている。つまり9話まで録画再生ばかりしていたが、最終回で初めてライブで見た人が一気に増えたのだ。