# 寿司

「カリフォルニアロール」の海苔が内巻きな理由を知っていますか

世界的な「スシブーム」のなかで考える
金子 大輝 プロフィール

「青いふりかけ」と一緒?

このルーツは、間違いなく「カリフォルニアロール」にある。カニカマやマグロ、アボカドやきゅうりなどが中に巻いてあるものだが、これも海苔が外に巻いてあるのではなく、内側に巻いてある。

日本人からすれば、パリッと弾ける食感やシャリが手に付かない利便性が台無しだと思うところだが、実は「内巻き」になったのには深い理由がある。

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それは、外国人(特に米国人)が「黒い海藻」を食べることに抵抗感があったから、とされている。

考えてみれば、コショウの粒やクッキースナックなどを除けば、海外に黒い食材は多くない。黒豆、黒ごま、そして昆布やひじきなどは、日本で食されるケースの方が圧倒的に多いだろう。

海外で流通している黒い食べ物といえば、キャビアやイカ墨のような珍味とされるものや、「世界一まずいお菓子」として有名な北欧のサルミアッキなどが挙げられる。要するに、ポピュラーな存在ではないわけだ。

ただでさえ生臭いと感じる鮮魚に、黒い海藻が巻きついている…寿司が海外に持ち込まれた当初は、なかなか受け入れがたい食文化だったのだ。

たしかに、かつてダイエット食品として「青いふりかけ」が話題になったように、食べ物の色が食欲にもたらす効果は大きい。

カリフォルニアロールの発祥には諸説ある。60年代、カリフォルニア州ロサンゼルスの日本人街「リトル・トーキョー」にオープンした寿司店の職人が、海苔を君悪がって寿司を口にしない米国人を見て考案されたのが始まりとされているのが有力だ。

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