月に1回以上、気軽にスシを食べられるようになったのは、間違いなく回転寿司が爆発的に普及したおかげだ。
スシロー、くら寿司、はま寿司…。ロードサイド店はいつ入っても家族連れで賑わっている。関東ローカルのすし銚子丸や、金沢で大人気の「まいもん寿司」など、地元に根付いた回転寿司を食べるのも楽しい。
コロナ以前は、外国人旅行客が回転寿司を楽しんでいる光景も多く見られた。ガイジンに寿司は生臭くて合わないーー。その考えは過去のものだと思ったほうがよさそうだ(もちろん苦手な人もいるだろうが)。
実は、今アメリカを中心に、「スシ」は密かなブームになっている。ステーキやハンバーガーに比べてヘルシーである(品目にもよるが)こと、箸を使わずに食べられるフィンガーフードであることなどが大きな理由だ。
チャイニーズレストランを経営していたアジア人が一晩のうちに宗旨替えしてスシ・テイクアウトを始めるケースも海外では多く見られるという。
だが、お察しの通り、海外で流行している「スシ」は我々がイメージする寿司と若干違う。握りや軍艦ではなく、野菜などとともに海苔が内巻きになっていて、表面にとびっこやサーモン、ごまなどが塗されているのが主流だ。