メイクのトレンドは“かわいい”から“きれい”へ

オルチャンメイクのオルチャンとは、「オルグル=顔」と「チャン=最高」を組み合わせた「顔が最高」という意味の造語です。

オルチャンメイクの特徴は、水光肌と呼ばれるツヤ肌、平行眉、オレンジ系のアイシャドウでグラデーションをつくり、アイラインは控えめに涙袋を強調します。リップはティントやグロウなどを輪郭をぼかしてつけます。髪色を明るくし、カラーコンタクトをつけて、全体としてふんわりとした印象に仕上げます。東アジア人の特徴である髪と瞳の黒を明るくすることで、アイドルらしいポップでかわいらしいイメージを表現しています。

中国のファッションモデル、アンジェラベイビーさん photo by gettyimages

チャイボークメイクのチャイボーグとは、チャイナとサイボーグを組み合わせた造語で、人間ばなれした美貌をアピールする中国美女たちがサイボーグのように見えることから、このような名称が用いられるようになりました。

チャイボーグメイクの特徴は、陶器のようなハーフマットの肌、眉山を心もち外側にとり、長めに描きます。アイシャドウはレッド系、アイラインは黒で目尻をはね上げたラインを描きます。リップカラーはマットな質感のレッド。ハイライトやシェーディングを駆使して、彫りが深くメリハリのある立体的な顔立ちに仕上げます。ヘアカラーやカラーコンタクトは使わず、髪や瞳の黒を生かし、ミステリアスな大人の女性のイメージを表現します。

オルチャンメイクはオレンジ系のグラデーションのイメージが強いのに対して、チャイボーグは黒と赤のコントラストが目を引きます。色づかいに加えて、質感も重要で、ツヤを強調すると若々しい印象になり、マットに仕上げると大人びた印象になります。

ひとつ前の流行は古臭く見えるもの。オルチャンメイクの後にチャイボーグが浮上してきた背景には、自分たちより少しだけ年上の人たちのトレンドは真似したくないという心理も功を奏したのかもしれません。しかし、チャイボーグメイクはオルチャンメイクほどの広がりがはないようです。オルチャンメイクがハイティーンからアラフォーくらいまで、幅広い世代に取り入れられたのは、若々しく見える要素を盛り込んでいることも一因ではないかと思います。