ユーザー発のトレンドが生まれた

コロナ禍が始まる前は、デパートの化粧品売り場へ行くと、美容部員によるメイク方法のレクチャーを受けることができました。美容部員を配置しないプチプラコスメも店頭にテスターを設置し、来店客が自由に使えるようになっていました。接客の有無の違いはありますが、口紅やアイシャドウなどの新製品を実際に肌につけてみて、買い求めるのが一般的でした。

感染症対策で清潔さを求める風潮の中、化粧品の販売方法にも変化の兆しが見えてきます。たとえば、一部のブランドがバーチャルショップを出店したり、美容部員をインフルエンサーのように起用したり、オンライン上で顧客との新たな出会いを作ろうとする動きが見られます。

このように企業側が発信するメイクのトレンドもありますが、インスタグラムやYouTube、TikTokなどのSNSには、数多くのメイク動画が投稿されています。ステイホーム期間中に増えた料理やエクササイズなどの動画に押され気味ですが、メイク動画は根強い人気があります。

韓国発の人気アイドルTWICW photo by gettyimages

2018年頃は、K-POPアイドルのような #オルチャンメイク が人気でしたが、2019年頃から、#チャイボーグメイクのハッシュタグをつけた中国人女優のようなメイクの投稿が注目されるようになりました。背景には、韓国や中国の化粧品メーカーが日本に進出してきたこともありますが、それぞれのメイクには特徴があり、わたしたち日本人女性を惹きつける魅力があります。

日本人、韓国人、中国人の違いを見分けられるのは、東アジアの人々に接する機会の多いベトナム人くらいと言われます。世界の人々から見れば、その違いがほとんどわからないくらい似ているからこそ、オルチャンメイクやチャイボーグメイクはメイク歴が浅く研究熱心なハイティーンにも取り入れやすいのかもしれません。