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雑誌VERY炎上問題で見えた「キャリア形成のための代理出産」の強烈な違和感

背後にある「思想」

批判が集中、記事は削除された

ファッション誌「VERY」2020年4月号に掲載された、アーティストのスプツニ子!氏と、VERYの専属モデルである申真衣氏による対談が掲載された。その後8月にVERYのWEBサイトにも記事が掲載されると、その内容に対して批判が集中。批判を受けてかは分からないが、程なくしてWEBに掲載された記事は削除された。

さて、この対談はどういう内容だったのだろうか?

対談の内容としては、若い内に女性の卵子を凍結して保存し、将来的に子供を産みたいときに解凍して受精させ着床させるという「卵子凍結」の話から始まり、そこから女性の出産の年齢とキャリアの話となった。アメリカの大企業では福利厚生として女性社員の卵子凍結に補助金を出すケースもあるという。

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そこから「代理出産」の話に入り、女性の生き方と子育てや家族の問題。当たり前の家族という型にはまる生き方ではなく、その人らしい選択をできるように、話に出てきた妊娠のためのテクノロジーを肯定的に利用していこう。という内容である。

一連の流れはスプツニ子!氏による

「女の人だって仕事があって自立していれば、子どもを産むために結婚する必要はない。恋愛や結婚と関係なく、望んだタイミングで子どもを産める自由がある。夫というパートナーがいなくても、現にアメリカやヨーロッパでは充実した社会的支援のもと精子提供を受けて生まれた子どもがすくすく育っているから、家族という形式にこだわりすぎなくていいと思います」

という、話がまとめとしてちょうどいいだろう。

この対談では、結婚や家庭という形式にこだわらなくても、卵子凍結や代理出産、精子提供などを受けて、出産などはコントロールすることができるという話を、一貫して肯定的に話しているのである。