10月 4日 ベトちゃん・ドクちゃんの分離手術(1988年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1988年の今日、結合双生児であったベトちゃん(Nguyen Viet、1981-2007)・ドクちゃん(Nguyen Doc、1981-)の分離手術が行われました。

 

結合双生児とは、体の一部がつながった状態で生まれてきた双子のことです。結合双生児として有名だったブンカー兄弟(1811-1874)の出身国タイの旧呼称に由来して「シャム双生児」とよばれることもあります。

ベトナムで生まれたベトちゃん・ドクちゃんも下半身を2人で共有する結合双生児であり、日本では1970年代に大きな話題となりました。2人はベトナム戦争でアメリカ軍のばらまいた枯葉剤の影響で結合してしまったとして、反戦運動に結びつけられたという面もあったのです。

1988年、7歳になっていたベトが急性脳症で意識不明の重体に陥りました。日本赤十字社は分離手術を援助することを決め、日本から医師団を派遣しました。手術は無事に成功し、ベトは26歳まで生きることとなりました。ドクは結婚して双子を生み、日本を象徴する「富士山」と「桜」にちなんだ名前をつけました。