半沢直樹最終回「仕事なんてなくなっても、生きていればなんとかなる」半沢花の言葉に魂が震えた

今井 模子 プロフィール

「出向どころじゃ済まないかも」

お馴染みの東京中央銀行メンバーのほか、白井大臣(江口のりこ)、議員秘書の笠松(児嶋一哉)、そして半沢の妻・半沢花(上戸彩)らが各々ファインプレーをしながら、「もうあの男(半沢)はバンカーじゃないんだ、だたのバカ、バーカ!」と高笑いをする箕部の不正の証拠を集めていきます。

箕部に将来を約束され、その船に乗る筈だった白井。しかし氏の本性を知り、半沢が退職願も用意済という覚悟を見たことで、本来の「国民のために」という信念を取り戻していきました。特に、半沢の妻・花が、半沢宅を訪問した白井に「この花がお似合いです」と言って一輪の花を贈ったことが大きな後押しに。その花は桔梗、花言葉は「誠実」。

半沢花という一国民のピュアな思いを受け止めた白井は、覚悟を決め、最終的には箕部の大事にしていた盆栽を「くたばれ!!」と叫びながら頭上から落とし叩き割る! という痛快なアクションも見せてくれました。

 

また、半沢夫婦の晩ごはんの風景も、今日で見納め。「また出向…的な?」と尋ねる花に「出向どころじゃ済まないかも」と半沢が答えると、驚くどころか「もう頑張らなくていいよ」と労い、「だったらいっそのこと辞めちゃえば? 辞表はサラリーマンの最後の武器でしょ!?」と退職すら後押し。美しすぎる夫婦関係にクラクラしますが……。

なかでも花の「仕事なんてなくなっても、生きていればなんとかなる。生きていればね」という言葉が、このご時世、深く胸に刺さってきます。夫の、文字通り「命懸け」の働きぶりを理解するからこその言葉。どんなに素晴らしい仕事をしていたって、命よりも大切なものは、この世にはないのです。