「The shortest answer is doing the thing」(最短の答えとは、やることだ)
『誰がために鐘は鳴る』『老人と海』など数々の名作を残した偉大な作家、アーネスト・ヘミングウェイの言葉である。
だから私は
「○○を独学で学びたいんですけど、やる気が出ません。どうすればいいですか?」
と質問された場合
「まずは本を3行読め」
「1分間、勉強しろ」
と答えるようにしている。たいてい相手は「バカにしてるの?」とでもいった苦虫を嚙み潰したような顔になるが、それは着手することの持つ〈魔力〉を知らないからだ。
最初から「やる気を出す方法」に頼ろうとすること自体が間違いである。そもそもやる気とは、自身の行動が良い結果につながったから生まれるものだ。「テストで良い点数を取れた」「サッカーの地区大会で優勝できた」といったポジティブな体験があって初めて、勉強や部活へのやる気が出るのであって、泉のように何もせずとも湧いてくるものではない。