米軍がルーマニアに配備したイージス・アショア=米海軍第6艦隊公式Flickrより

国民をバカにしているのか…「イージス・アショア問題」驚きの新展開

なぜ防衛省は導入にこんなにこだわるのか

何度も蘇るイージス・アショア

季節外れのお化けが出てきた――。今年6月の国家安全保障会議で導入を正式に断念した地対空迎撃システム「イージス・アショア」のことだ。

岸信夫防衛は24日、自民党国防部会・安全保障調査会合同会議でイージス・アショアを移動式の洋上プラットフォームにする方針を明らかにした。何のことはない、イージス・アショアはお化けどころか、元気でぴんぴんしているのだ。

記者会見する岸信夫防衛相=防衛省のホームページより
 

安倍晋三前首相は退任する直前、ミサイルが発射される前に相手国の基地をたたく「敵基地攻撃能力の保有」を求める談話を発表し、後任の菅義偉首相に検討を求めた。だが、敵基地攻撃の議論は、イージス・アショアの断念と引き換えに浮上した案件だ。

イージス・アショアを導入し、敵基地攻撃能力も保有するとなれば、「焼け太り」以外の何ものでもない。国民をコケにするのも、いい加減にしてほしい。

岸氏が自民党の会合で示したのは、(1)弾道ミサイル迎撃に特化した専用艦を含む護衛艦の利用、(2)民間船舶の活用、(3)石油採掘装置のような「海上リグ」の利用、の3案。自民党は了承し、防衛省は2021年度防衛費に必要経費を計上することになった。