「新型デフレ」の襲来で、これから「生き残る&消える」日本企業がわかった…!

「テック・デフレ」はもう止まらない…
大川 智宏 プロフィール

「ハイテク・ディフェンシブ」銘柄の強み

そうなると、資源はもとより、高級ブランドに代表されるようなアパレルや、百貨店などはそもそもビジネス的にこの原則にはそぐわない。デフレ進行で高額製品に食指が動かないという点では、自動車もその影響を受けているのかもしれない。

一方で、安価で高品質の商品を大量に提供できるユニクロや、Eコマースを駆使して安価で迅速に幅広い商品を提供できるインフラを持つモノタロウなどの気鋭の小売や、そういった技術の根幹を作り上げている情報通信、半導体などのハイテク業種は、このテック・デフレのスパイラルの中で恩恵を受け続ける可能性が高い。

以下は、前掲の時価総額シェア増減のランキングを基にした、ハイテク・ディフェンシブ業種(以下、文中HD)と、コモディティ・シクリカル業種(以下、文中CC)の分類だ。

ハイテク・ディフェンシブ業種とコモディティ・シクリカル業種の分類 出所:智剣・Oskarグループ
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そして、実際にこの分類の純利益の変化率を長期時系列で追うと、2012年以降から明らかな動きの相違が確認できる。おそらく、このテック・デフレ・サイクルのポジティブな側面が、景気の回復とともに顕在化してきたのがこの時期からということだろう。

ハイテク・ディフェンシブとコモディティ・シクリカルの純利益の推移(2000年9月=1) 出所:Datastream
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リーマンショックや今回のコロナショックなどの世界恐慌に近い状態では、業種の別もなく一様に利益は悪化する(それでもHD業種の傷みは相対的に軽微)が、2015年のチャイナショックなどの局所的なショックにHD業種はほぼ反応せず、一貫して増益を継続している。