「新型デフレ」の襲来で、これから「生き残る&消える」日本企業がわかった…!

「テック・デフレ」はもう止まらない…
大川 智宏 プロフィール

成長株バブルの「正体」

このバリュー株の機能不全については以前から度々述べているが、重要な論点は、なぜこのような潮流が世界的に形成されたのか、そしてこれが今後も継続するのかという点だろう。

もちろん、広く言われるように過剰流動性によるカネ余りが一因であることは疑いない。しかし、単純に資金需要のみの問題であれば、成長株も割安株も同じように高騰を見せておかしくないはずで、成長株だけが一方的に強くなる理由にはならない。

今回は、この成長株バブルについて構造論的な立場から要因を分析し、具体的な投資アイデアにまで落とし込むことを目的とする。

バブルの正体とは… photo/gettyimages
 

まず、一言で成長株といっても人によって様々な定義があり、単純に将来の利益成長率の高低で判断する場合や、前掲の図のようにPER、PBRなどのバリュエーションが高い銘柄を「長期の成長率を事前に織り込んでいる」として成長株とすることもある。

ただ、これはあくまで定量的な視点であって、どのような銘柄が高成長を維持しながら株価を上昇させたのかをうかがい知ることはできない。

そこで、現在までの状況を概観するため、実際にどのような業種が市場で頭角を現し、また存在感を消失させていったのかを見てみたい。