乱高下の株式市場で「バブル」が起きている…!
日本株は妙な底堅さを見せているが、世界の株式市場はイギリスのコロナ禍再来を機に揺れ始めている。特に9月21日、23日の米国株市場は、それぞれ背景は異なりながらもダウ平均株価で500ドルを超える下げを見せ、コロナショックを彷彿させる混乱状態となった。
しかし、そんな乱高下の中でも、成長株は逆行高や相対的な底堅さを見せるなど、内需やテクノロジー関連銘柄を中心としたバブル状態はまだ継続していると見てよさそうだ。日本でも、直近1週間で見ればグロース株が堅調さを見せており、高成長銘柄への資金需要はとどまるところを知らない状態だ。
しかし、この成長株への急速かつ膨大な資金流入にともなうバブルは、何もいまに始まったことではない。日本株市場でも、10年程度前から徐々に成長(割高)株の高騰が始まり、代わりに割安株の低調さは継続している。特に2014年以降は、現在までの7年中6年が成長株の優位な結果となっており、年々強さを増している。

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上の図は、東証一部上場銘柄について、12カ月先コンセンサス予想PERの上位20%に含まれる銘柄を買い、下位20%に含まれる銘柄を空売りして1年間保有した場合のパフォーマンスの推移である。