裏面ダウン&ノーリストターンが身につく“魔法の器具”を作ってみた

集中連載「科学的ゴルフ上達法」特別編
板橋 繁 プロフィール

板橋 おそらく、裏面ダウンの途中でクラブをキャスティングしているものと思われます。

「クラブフェイスを上に向けたままクラブを落とそう」という意識はあるのですが、いままでのクセで反射的にボールに合わせにいってしまうため、ダウンスイングの途中で右ひじが伸び、クラブヘッドが前に出てきてしまう人が多いのです。それに当てはまっていませんか?

そうすると、結果的に「グリップを支点として腕を返す」スイングになってしまいます。腕を返すタイミングによって打点がバラつき、飛距離、方向性ともに安定しません。

裏面ダウンは、トップでつくられた右前腕部とシャフトの角度(約90度)と、右ひじの角度(約90度)を保ったままおこなうことがポイントです。

胸の面を開かずに右足で地面を押し込み、左股関節を切り上げると、クラブはヘッドの裏側を地面に向けて腰の高さまで落下します。手を使ってクラブを降ろそうとするのではなく、クラブ自体の重みで落下させることを心がけてください。

【写真】ダウンスイングの動き G1メソッドの最重要キーワード「裏面ダウン」
1 右肩の上に倒れ込んでいくクラブの重さを感じながら、胸の面を開かずに右足の拇趾球で地面を押し込み、左股関節を切り上げる
2 クラブヘッドは裏側を地面に向けて、自らの重みでストンと腰の高さまで落下する

(集中連載「科学的ゴルフ上達法」第2回 +50ヤード! ゴルフスイングを格上げする「地面反力」とは何か? https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73375参照)

「ボールに当たる気がしない」は心理的誤解にすぎない

 裏面ダウンでフェイスが上を向いた状態から、どうインパクトを迎えればいいのかわかりません。

板橋 G1メソッドでは、インパクトは意識しません。トップでの右ひじの角度(約90度)と、右前腕部とシャフトがつくる角度(約90度)をキープしたまま、クラブのフェイスを上に向けて裏面ダウン。胸をボールに被せる「カバーリング」をおこなったら、あとは腕を返さずにフェイスを上に向けたまま左胸と左脇腹を後ろに切って回転し、グリップエンドを左腰の横に直角に入れていきます。

【写真】カバーリングカバーリングによって身体の浮きを抑える体圧をかけながら、左の脇腹を水平に後ろに切る。裏面ダウン以降は、身体の回転にともなって頭も左へ移動する

こうすれば、“勝手に”理想的なハンドファーストの状態でインパクトを迎えることができます。

私がレッスンしている生徒さんのなかには、「それではボールに当たる気がしません」という人もいらっしゃいます。でも、正しい動きをマスターすれば、必ずボールをジャストミートできます。

絶対に「自分でインパクトをつくろう」としてはいけません。自分でインパクトをつくろうとすると、「グリップを支点とした手打ちのスイング」になってしまうので注意しましょう。

ゴルフの上達を妨げる最大の要因は、「メンタルブロック」です。メンタルブロックとは、無意識で「これはできない!」と自分にブレーキをかけてしまう心理的な壁のこと。

「ボールに当たる気がしない!」と、手でクラブを操作し、フェイスをボールに合わせにいってしまうと、手打ちのスイングから脱することができず、いつまで経っても上達は望めません。

G1メソッドのクラブさばき・体さばきをマスターすれば、必ずボールをジャストミートできます。要は、「それを信じ切れるかどうか」なのです。(集中連載「科学的ゴルフ上達法」第3回 ゴルフ最大の敵の正体とは? 上達を妨げる「心の壁」を取り除く方法https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73573参照)

ヘッドを走らせてはいけない理由

 手を返してヘッドを走らせたほうが、ヘッドスピードが上がり、飛ぶような気がするのですが……?