不妊治療の末に、台湾での卵子提供による出産をした新垣りえさん。その不妊治療についても詳細ルポを書いていただきましたが、現在は台湾で新生児育児の真っ只中。しかしそれでも「こんなに他人の力を使っていいんだ!」と日本とは違う場所だからこその発見があるそうです。産後はいたれりつくせりの月子センターで母体回復を最優先してくれ(「他人力育児#3」)、24時間体制でナニーさんにヘルプしてもらうこともごく普通のこと(「他人力育児#2」)と、「他人の力を使って楽に育児していいんだよ」という空気があることで、仕事をしながら出産することへのハードルがとても低いといいます。

そんな発見について新垣さんのエッセイと、その体験を再現したすぎうらゆうさんの漫画とでお送りする連載「他人力育児」。今回は夫婦関係がテーマ。もちろん夫婦の数だけ互いに心地よい関係性はあるはず。「では夫はどんな立ち位置が理想なの?」ということを、新垣さんの場合どうなっているのかをまとめていただきました。すぎうらゆうさんによって再現された新垣家の赤裸々な関係も必見!

マンガ/すぎうらゆう

怖がらせるのも平和への道!?

ハライチ岩井さんのコメントに感心

ハライチの岩井さんが「自分の子供を育てて、イクメンって意味わかんない」と発言して、世の多くのお母さん達の共感を得たと言われています。他人力に頼りまくりながら育児をしている私ですが、身内である夫には、当然育児の責任を一緒に担ってもらうべきと思っています。岩井さんは、この大前提を実に的確にサラリと表現されたなと感心します。

我が家の場合は、いくつか特殊要因もあって、育児における夫の役割を決めるのに試行錯誤してきました。特殊なのは、私の仕事の都合で家族で台湾に駐在していること、夫は自営業で日本の顧客を相手に台湾からリモートで仕事をしていること、我が家には0歳児である息子の世話をしてくれる住み込みのナニーさん(いわゆる乳母さん)がいるという点です。0歳児は日々凄まじいスピードで成長していきますし、面倒をみる3人の大人(私+ナニーさん+夫)の総合育児スキルも向上していくので、夫の役割もこの10ヶ月で徐々に変わってきました。今回は、極めて母親本位に育児において夫に期待する役割を、DOs & DON’Ts(すべきこととすべからざること)で整理してみます。

DOs (すべきこと)

その1:優秀な黒子に徹する
その2:ワンポイントリリーフを快く引き受ける
その3:母親と他人力への感謝の気持ちを忘れない

DON’Ts(すべきでないこと)

その1:子供の安全・健康への配慮を怠る
その2:母親への対抗意識を燃やす
その3:知ったかぶりをしたり考えを押しつける

ではなぜこのポイントを挙げたのかをご説明していきましょう。