【データで解説】半沢直樹の視聴率下落を「失速」と捉えるのはあまりに早計だ

熱量はこれまでで最高

さあ、今こそ逆転のときだ

シルバーウィーク中に放送された第9話で半沢直樹がまさかの土俵際まで追い込まれた。視聴率が24.6%と、前回より1ポイントも下落してしまったのだ(ビデオリサーチ調べ)。

しかもドラマの内容としても、半沢はラストで中野渡頭取(北小路欣也)、大和田(香川照之)、進政党幹事長・箕部(柄本明)の3人が密談するホテルに突入したものの、なんと反対に箕部と大和田に土下座を強要されてしまう。

筆者は第8話以降、視聴率の右肩上がりを予想していた。だが、どうやら想定外のハプニングに見舞われたようだ。視聴者の評価も高く、最終回に向けて白熱している「半沢直樹」。なぜ、第9話は視聴率が落ちてしまったのだろうか?

その理由を追ってみよう。

 

「低下=失速」の考えは早計である

第9話の視聴率24.6%は、25.6%だった8話や25.5%の5話に後れをとり、6~7話と同じ水準に戻ってしまった。『半沢直樹』は最終回を前に失速してしまったのか。もしや、顔芸やハプニングが次々に起こる大活劇に、視聴者は飽きてしまったのだろうか?

全国210万台のインターネット接続テレビの視聴動向を調べるインテージ「Media Gauge」でも、9話の接触率波形は、きれいな右肩上がりを描いているものの、平均値では5~8話を下回っている。

そもそも番組開始時が、これまでで最低レベルとなった。最初の5分で1~4話は追い抜くものの、50分頃まで5~8話に追いつけない。スタート時の差を、最後まで逆転できなかったのである。

この驚きの視聴率の下落の原因は、実はドラマの内容ではなく、想定外の外的要因によるものだ。9月19日~22日までの4連休。この比較的天候に恵まれたシルバーウィークが右肩上がりを阻んだのである。

年末年始や春のゴールデンウィークなどの連休では、家族で旅行に出かける人や外食を楽しむ人が多くなる。特にこの4連休は暑さが落ち着き、コロナによる規制も緩和されたタイミングだった。翌日も休みとなった日曜夜9時、家に帰っていない人が多く、そもそもテレビを見る状況にない人が多かったのだ。