ピーチ・ジョンとのコラボが実現するまで

人間が想像できることは、人間が必ず実現できる

フランスのSF作家・ジュール・ヴェルヌの名言だが、僭越ながらこの言葉を私ふうに言い換えると、「自分で書きだせるものに関しては、実現することができる」。

そこに至るプロセスまで書くことができて、想像力が働くのであれば、あとは行動するのみだ。ゴールが見えているものに関してなら、一歩踏み出すことが怖いと思わないだろう。

ただ、逆のパターンもある。行きたいゴールがあっても、そこにどうやって辿りつけばいいかわからないときこそ、足で稼ぐ。人に聞いたり、実際に飛び込んで雰囲気や情報をキャッチしに行く。私はほぼ後者で、いろんな人に助けてもらっている。私はいつだって細かな計画は立てずに動く

2017年のノートに、「下着を出す」という言葉があった。2020年2月に第一弾が発売となり、現実になったこの目標だが、下着も行き当たりばったりで、時間を要した。最初は自分で全部作ろうと工場探しをしたが、到底ひとりでできる代物ではないとわかり、コラボ先を探した。

何度か会食して関係性を築いても、トップの判断で断られたり、メーカーの人を紹介してもらおうと、指定された場所にひとりで向かうと、そこは秘密のいかがわしいパーティだったりした(すべて事務所には内緒の行動だったので、のちに事務所を説得しなければならない場面がやってくる)。

それでも心が折れなかったのは、仕事があって生活することができていたことと、「ワクワク」が勝っていたからだ

写真提供/バービー