またもや現れた女子ゴルフ界のルーキー
女子ゴルフのステップ・アップ・ツアー(下部ツアー)、「ユピテル・静岡新聞SBSレディース」(9月18~20日)で優勝したのは、ほとんど聞いたことのない名前の選手だった。
リ・ハナ。最終日は首位と2打差の4位から出て、前半9ホールは2ボギーと苦戦しながらも、後半は5バーディーを奪取。ただ、最終18番で90センチの優勝パットを外して、ボギーとなり追いつかれた。
通算5アンダーで並び、林菜乃子、原江里菜とのプレーオフ。メンタル的にはかなり不利な状態だったが、1、2ホール目を耐えしのぎ、3ホール目で優勝を決めた。

2001年生まれの19歳。今季レギュラーツアーで2勝している笹生優花と同年代だ。ただ、突如と現れた新星で、これまで実績もない無名の選手だけにあまりにも情報が少ない。
彼女が日本でその名前を少しずつ知られるようになったのは、今年6月のレギュラーツアーの開幕戦「アース・モンダミンカップ」でのこと。初日に3バーディー、ノーボギーの69で上位に食い込み、「一体どんな選手?」とにわかに韓国メディアが沸いていたが、その素性はほとんど知られていない。
というのも、彼女は韓国籍を持つ韓国人だが、韓国ツアーには一度も出場したことがなく、同協会に登録されていない。それに元々は中国生まれで中国籍だった。