©遠藤達哉/集英社 ©吉河美希/講談社

“スパイ”に“取り違え子”…ジャンプとマガジンで「複雑な家族モノ」が人気のワケ

『SPY×FAMILY』『カッコウの許嫁』担当編集が語る

かたやスパイアクション、かたやラブコメ

既刊5巻以下ながら早くも話題を呼んでいるマンガの中で、ともに「家族」が共通のテーマになっている、2つのヒット作品があるのをご存じだろうか。

ひとつは、漫画誌アプリ『少年ジャンプ+』で連載中の、遠藤達哉氏による大ヒット作品『SPY×FAMILY』。2019年3月の連載開始後すぐに話題となり、コミックス第1~4巻はそれぞれ100万部を突破、9月初旬に発売された第5巻も週間1位に。

現在までに累計発行部数600万部を超える『少年ジャンプ+』の看板作品となっている。

そしてもうひとつが、2020年1月より週刊少年マガジンで連載中の『カッコウの許嫁』。『ヤンキー君とメガネちゃん』や『山田くんと7人の魔女』でも知られる吉河美希氏による最新作で、ラブコメ作品でありつつも、取り違え子という「家族」をテーマにした話題作だ。

『カッコウの許嫁』は、連載開始3ヵ月で同誌の初表紙を飾り、今年5月発売のコミックス第1巻は4週連続で重版に。7月には講談社のコミックス製造部数第1位、純出荷部数第1位、受注数第1位の「三冠」を達成し、11月17日に最新巻にあたる第4巻が刊行される。

©遠藤達哉/集英社 ©吉河美希/講談社
 

ともに家族をテーマにしながら、かたやスパイアクション、かたやラブコメという真逆のテイストを織り込んだ両作品。なぜ現代では「複雑な家族モノ」がウケているのか。

今回は週刊少年ジャンプ編集部『少年ジャンプ+』担当で『SPY×FAMILY』の担当編集者・林士平(りん・しへい)氏と、週刊少年マガジン編集部で『カッコウの許嫁』の担当編集者・乙黒和彦(おとぐろ・かずひこ)氏、それぞれに作品が生まれた背景やマンガならではの面白さを聞いた。