『半沢』『わたナギ』も成功 ドラマに対する「原作潰し」の批判が減ったワケ

制作サイドの意識改革による賜物か

かつては活発だった「原作ファン」からの批判

コロナ禍に翻弄された各局のドラマが次々に最終話を迎えているが、ネット上の声はその大半を称賛が占め、批判は意外なほど少ない。「ロス」を嘆く声が飛び交う一方、これまで当たり前のようにあった結末への不満がほとんど見られないのだ。

その理由を考える上でヒントになりそうなのは、ヒット作となった『半沢直樹』(TBS系)、『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)を筆頭に、「原作潰し」という批判がほとんど見られないこと。2000年代は小説や漫画が実写化されるたびに「原作潰し」と批判を受けるケースが増え、次第に放送前の段階から「今すぐ放送をやめろ」「絶対に見ない」「低視聴率確定」などのネガティブキャンペーンが活発になっていた。

 

なかには強烈な怒りを感じさせる「原作レイプ」なんて過激な声が目立った時期もあり、制作者サイドを委縮させていただけに、今夏のポジティブなムードは明らかな変化を感じさせられる。つまり、「ドラマ版が原作ファンたちを納得させた」ということであり、それが高い視聴率や満足感につながったのは間違いないだろう。

制作サイドはどのように原作ファンたちを納得させたのか。それを掘り下げていくと、作り手たちの意識改革が見えてくる。